<第2バイオリン>メシアントゥーランガリラ交響曲

メシアンのトゥーランガリラの交響曲を演奏しました。
トゥーランガリラはオーケストラ曲の中でも、特に難しいですね・・。
次の音がどういう音なのか読めないので、曲を覚えてしまうしかない気がします。

覚えるのは、何度もCDを聴く、ということにつきると思います。

メシアンの曲は、オーケストラがバーーーン!と鳴っている中で、よく分からない音を弾きまくる、という感じです。
ロマン派のいわゆる和声的な、分かりやすいメロディーが少ないです。

1900年以降の近代の音楽は、和声的でなければないほど良い、ということらしいです。
東京芸大の作曲コースでも、和声的な綺麗なメロディーを書いてくると、怒られてしまうそうです(笑)

ぶっちゃけて言うと、多少音程が外れようが、誰にも分からないのです。
まあだからといって、適当に練習してハイ本番!という訳にはいかないので、練習はします。
ていうか練習しないと、本当に何も分からん!!

1楽章から10楽章まであります。

<1楽章>

出だしから調性がありません。
調性がないと、明るいんだか暗いんだかよく分かりませんよね。
最後まで全く調性がないわけではなく、長調の曲もあります。

<2楽章>

愛の歌その1です。
出だしは調性がまたしても行方不明な感じですが、途中で少し踊りの音楽や、愛のテーマがでてきます。
オンドマルトノという、「ニョイーーーン」という音色の楽器がでてきます。

<3楽章>

この曲がトゥーランガリラの1曲目です。
トゥーランガリラというのは、メシアンの考えた、サンスクリットの造語で、「愛の歌」「喜びの聖歌」などという意味があるそうです。
日本の茶道に通じるような、神妙な始まりかたです。
ザ無調って感じの、ずっとつかみどころのない曲ですね。

<4楽章>

かわいい曲です。
愛の歌その2です。
壮大な愛のテーマが流れます。
この曲はバイオリンのソリがあり、バイオリン3+5人程度で演奏する箇所があります。

後半の方は、色んなメロディが同時に何個も流れるので、CDが3枚同時にかかっているのかな?という効果があります。

<5楽章>

星たちの血の喜悦、という曲です。
単独で演奏されることもあります。
Des-durです。
非常に明るい、ダンスの曲です。

<6楽章>

愛のまどろみの庭、の題がついています。
すっごく綺麗な曲ですが、とにかく休みがないので腕が辛い!!!
激遅の曲(1小節8秒かかります)で、休みのない曲って、拷問だよね。
速い曲の方が腕が楽です。
10曲の中で、もっとも辛い曲です。

<7楽章>

トゥーランガリラその2です。
ピアノがかっこいい曲です。
3分半程度の、短めの楽章です。
個人的にはつかみどころのない曲って感じです。

<8楽章>

愛の敷衍(漢字が読めねえ!!)、という曲です。
鐘から曲が始まります。
メシアンらしい愛のテーマが流れます。

<9楽章>

トゥーランガリラその3です。
最初は素朴に出てくるテーマが、どんどん壮大に膨れ上がっていく楽章です。

<10楽章>

終曲です。
Fis-durで始まり、Fis-durで終わります。
明るいダンスの曲です。
メシアンにも調性があったんだな・・!と安心する曲です。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ